🏯
NAEMON.JP
城と館 / Castles & Forts 東北・秋田県 / Akita, Tohoku

十狐城 とっこじょう

Tokko Castle Ruins
清和源氏・浅利氏の居城
築城:1518年(永正15年)
城地種類:平山城 / Hirayama-jō

比内地方を治めた浅利氏の本拠・十狐城。だんぶり長者伝説で知られる独鈷大日神社の北西に位置し、
山の尾根を巧みに利用した連郭式の山城です。今も本丸・米蔵跡などの郭が静かに残り、戦国期の面影を伝えています。

Tokko Castle was the mountain stronghold of the Asari clan, governors of the Hinai region.
The ruins sit on a ridgeline near Dokkodainichi Shrine, with multiple baileys that still trace the shape of a Sengoku-period fortress.

戦国時代 / Sengoku period 遺構が残る城跡 独鈷大日神社・浮島龍神社 初心者でも歩きやすい山城
十狐城
本丸跡へ向かう Photo: Naemon
Map: Dokkodainichi Shrine parking → Castle ruins trail Route is for reference.
01
概要・ストーリー
Overview & Story

十狐城は、比内地方を治めた浅利氏が80年にわたり本拠とした山城です。「東館保育所」の裏山一帯に広がる城域は、土砂採取などで一部が失われたものの、本丸・米蔵跡・中小郭など、当時の縄張りを偲ばせる遺構が残っています。

城の北西にある独鈷大日神社は、創建が6世紀頃と伝えられ、十狐城よりもはるかに古くからこの地を見守ってきました。城跡と神社・浮島龍神社を合わせて巡ると、山と信仰が結びついた比内の歴史を立体的に感じることができます。

02
見どころ
Highlights

本丸と米蔵跡 Main Bailey & Storehouse

尾根上に配置された本丸と、ひと段下がった米蔵跡の郭。それぞれの平場に立つと、周囲の山並みや比内の田園地帯が一望できます。

独鈷大日神社への参道 Approach to Dokkodainichi Shrine

だんぶり長者伝説で知られる独鈷大日神社は、十狐城と切っても切れない存在。神社から城跡へと続く山道を歩くことで、信仰と城郭が一体となった中世の景色を追体験できます。

浮島龍神社 Ukishima Ryūjin Shrine

湧き水と小さな池を祀る静かな社。山城のすぐ近くで 水源の守護神が祀られていることから、この地が生活と軍事の両面で 重要な場所であったことがうかがえます。

初心者でも歩きやすい山城 Trail for Beginners

急斜面は少なく、整備された山道が中心のため、 山城デビューにもおすすめです。ただし、落ち葉や雨上がりには 足元が滑りやすいため、トレッキングシューズなどで訪れると安心です。

03
年表
Timeline
  • 1189年(文治5年)
    奥州合戦後、源頼朝から浅利義遠が比内の地頭職を与えられ、浅利氏の比内支配が始まる。
    After the Ōshū War, Minamoto no Yoritomo appoints Asari Yoshitō as jitō (land steward) of the Hinai area.
  • 1336年(建武3年)
    浅利氏、南部氏の鹿角の諸城を攻める。
    The Asari clan attacks several Nanbu clan castles in the Kazuno region.
  • 1518年(永正15年)
    浅利則頼、十狐城を築城。以後、浅利氏の本拠として比内を支配する。
    Asari Noriyori builds Tokko Castle, which becomes the main base of the clan.
  • 1598年(慶長3年)
    浅利頼平が急死したのち、十狐城は破却されたと伝えられる。
    After the sudden death of Asari Yorihira, the castle is believed to have been abandoned and dismantled.
04
フォトギャラリー
Photo Gallery